活動報告

不登校における親子の回復段階❷

2016/11/02

親御さんの場合は、どのような段階を経て回復していくのでしょうか?

 

❶朝に学校との連絡方法に悩む不安や、「子供が不登校になったら、どうしよう」と焦ります。毎朝、学校に行くか行かないかで、家庭の中がいつも緊張している状態です。

 

❷周囲からいろいろなことを言われたり、焦りや不安で揺れる段階です。夫婦間でも、不登校の子供に対する考え方に違いが生じてきます。親の会やカウンセリングなど、外部に相談して、辛い思いを聴いてもらう必要があります。

 

❸子供が安定してきたことで、相変わらず不安はあるものの、その不安をちょっと脇に置いて子供を見守れるようになります。学校以外の話題に関しては、普通に会話ができている状態です。その一方で、「こんなに家では元気でいるのに、どうして学校に行かないのだろう?」と心が揺れ、不安や焦りが出てきます。

 

❹子供が家以外の場所に行きたがっているようであれば、フリースクールや適応指導教室、家庭教師など、子供の興味に応じた居場所を探す段階です。まず親御さんだけでも見学に行って、その居場所の運営者や指導者と話をしておくことも有効です。子供が学校を休むことを恐れずに対応できるようになり、何か前進できたことがあれば、それを認めたり褒めたりできるようになってきます。

 

❺やりたいことをして生き生きと活動している子供を見ると、それがなんであっても嬉しく感じます。

 

続く。

不登校における親子の回復段階❶

2016/11/01

不登校になった後、段階を経て回復していくのは、子供だけでなく親御さんも同様です。

 

 

子供の場合、どのような段階を経て回復していくのでしょうか?

 

❶最初は学校を行きしぶり、朝起きられなくなったり、頭痛や腹痛などの身体症状が表れます。

 

❷次に、完全な不登校になり、昼夜逆転し、ゲーム・ネット依存で生活習慣を崩してしまいます。これは、「心の居場所」を強く求めて何かにすがりたくなる結果であり、回復する途上どうしても通る道です。

 

❸その後、ゲームやネットなど好きなことに依存して、エネルギーを徐々に回復していくと同時に時間をもて余すようになります。

 

❹さらに時間が経過して、エネルギーがたまってくると、第三者の人間に関わることが可能になります。フリースクールや家庭教師、ピアノや絵画などのお稽古ごと、アルバイトなど、家以外の場所に身を置くようになります。

 

❺最終的に、好きなことや、自分がしたいことを通して十分元気になると、学校に復帰・進学したり、仕事に復帰できるようになります。

 

 

では、親御さんの場合は、どのような段階を経ていくのでしょうか?

 

続く。

 

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流行りのゲームやアニメ・遊び『ボカロ』❷

2016/10/31

ボカロを聴く生徒たちに、その魅力を尋ねてみました。

 

「自由で、音楽ジャンルが非常に多いところ」
「魅力的なキャラクターがたくさんいるところと、声に感情がないのが面白いし、逆にしっくりくる」
「曲だけでなく、イラストや動画、踊りなど全てがカッコいい」

 

その魅力を、中高生向けの勉強に生かそうと、ボカロを使った学習参考書が発売されています。キレイな動画をふんだんに用い、口ずさみやすい曲調で目や耳にうったえかけてくるので、ボカロ好きな生徒にとっては、楽しみながら勉強できるかもしれません。

 

さらに言うと、テストで点数をとるための参考書というより、その教科を好きになるきっかけを与えてくれるような参考書ととらえた方が良いでしょう。

 

こんなふうに、ボカロの魅力は、音楽だけに止まらず、教育やファッション、エンターテイメントにいたるまで様々な分野に生かされています。

 

実際に、「クールジャパン」を海外に紹介する日本の雑誌に初音ミクが表紙を飾り、ボカロについても書かれました。

 

そういう意味では、ボカロを理解することはつまり、現代的で最新の日本を理解することになるのかもしれません。

 

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◎中学生向けの参考書(歴史・理科)

流行りのゲームやアニメ・遊び『ボカロ』❶

2016/10/30

「ボカロ(ボーカロイド)」をご存知でしょうか?

 

近年、若者を中心にニコニコ動画やYouTubeなどで多く聴かれています。

 

「ボーカロイド(VOCALOID)」とは、コンピューターで歌声を合成するソフトウエアのことです。サンプリングした人間の音声をデータベース化しておいて、それを組み合わせて歌声を合成する機能を持ちます。もとになる声を提供した声優別に、様々なソフトが販売されており、それぞれのソフトに固有のキャラクター名が付いています。

 

「初音ミク」という名前を聞いたことがないでしょうか?彼女も、それらのキャラクターの一人です。他にも多くの人気キャラクターが存在します。

 

家庭教師先のご家庭で、子供が夢中になっているボカロに対して、「あんな人工音声のどこがいいの?」と言われる親御さんもいらっしゃいます。

 

人工音声、つまり機械音に対する違和感は、程度の差こそあれ、最初は誰でも感じるでしょうし、全く受け付けない人もいるでしょう。従来なら、歌に込める「感情」こそが重要視されたはずですから、中高年の方にとってはなおさらかもしれません。

 

ただ、個人的には最初の違和感を乗り越えられると、歌詞や楽曲の魅力が上回るように感じますし、その機械音を逆手にとった曲も多く存在します。

 

例えば、物語のような楽曲であれば、無駄な感情が入らず聴こえてくるので、聴きやすいというメリットもあります。このように、短所と思われることが長所になることも魅力の一つです。

 

続く。

 

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通信制高校へのインタビュー記事について

2016/10/29

先日、アットマーク国際高等学校の教諭、田村由佳さんのインタビュー記事を掲載したところ、多くのアクセスがありました。そのことから、「いかに通信制高校に大きな関心があるか」を感じました。

 

石川県内には、アットマーク高校以外に、高校卒業資格を取得できる通信制高校がいくつかあります。それぞれの高校にはホームページがあるので、それをご覧になれば多くの情報を得ることは可能でしょう。

 

一方で、インタビューを通すことによって、その先生の人柄や魅力が分かりやすく伝わってきます。「こんな先生がいるなら、この学校へ見学に行こうかな」となりやすいかもしれません。

 

来月以降も、他の通信制高校のインタビューをおこなう予定です。それぞれの高校の特色を分かりやすく伝えられるインタビュー記事にしたいと思います。

 

ぜひ参考になさってください。

 

第4回石川県総合模試のご案内

2016/10/28

来月の11月13日(日)に、第4回石川県総合模試が実施されます。

 

現在不登校の生徒さんで、全日制高校の受験を考えていらっしゃる場合は、第一に自分の学力を知ることが必要です。また、それ以外に「不特定多数の生徒がいる会場で受験することに慣れる」という意味でも、受験する価値はあります。

 

受験申し込みをしたけれど、何かの不都合で当日の受験ができなかった場合は、後日に問題・解答用紙が届きます。自宅受験になりますが、制限時間を守って問題を解き、しっかり採点をすることで、現時点での自分の学力が分かります。

 

なお、要望があれば、みんなの家庭教師が採点をすることも可能です。特に、国語の作文など自己採点が難しいものもあります。採点の依頼は無料で承ります。

 

受験の申し込みは、もちろん個人で申し込むことも可能ですが、みんなの家庭教師を通して申し込みをされた場合は少し割引きになります。

 

問い合わせは、メールhttps://www.minnanokateikyoushi.com/inqueryまたは電話0120-220-980からお願いします。

 

申し込み締め切りは、11月8日(火)です!

 

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さかなクンからのメッセージ

2016/10/27

以下は、2006年に朝日新聞にて掲載された、「いじめられている君へ」というコラムの一編で、さかなクンが書いた「広い海へ出てみよう」というタイトルの文章です。

 

先日、不登校を経験した生徒が、この文章をLINEで送信してくれました。「もっと多くの人に知って欲しい」とのことでした。とても心に響く素敵な文章です。「さかなクンのような人間がもっといれば」と思うと同時に、「学校という小さな世界以外に、実は広い大きな世界が存在するんだ」ということを、現在不登校で苦しんでいる生徒さんに知って頂きたいと強く思いました。

 

 

「中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなった時がありました。いばっていた先輩が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけが分かりませんでした。

 

でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。

 

広い海の中なら、こんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所に住み、同じエサを食べる、同じ種類同士です。

 

中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」と聞けませんでした。でも仲間はずれにされた子と、よく魚つりに行きました。学校から離れて、海岸で一緒に糸を垂れているだけで、その子はほっとした表情になっていました。話を聞いてあげたり、励ましたりできなかったけれど、誰かが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。

 

僕は変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。大切な友達ができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう」

 

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イベントのお知らせ『うちの子 不登校ですが何か?』

2016/10/26

来月、11月3日(水)に、「ベスタの会」が主催する研修会、『うちの子 不登校ですが何か?』の第2回が開かれます。

 

今回は、広村厚子さん(不登校の親の会ホットミルク、ペアレントメンター)が講師として、「不登校と親の役割」についてお話しされます。

 

関心のある方は、ぜひご参加ください!

 

お電話かホームページより、事前申し込みをお願いします。

 

この研修会は、(公財)いしかわ結婚・子育て支援財団補助事業として、不登校児の親、支援者、不登校に関心のある人のコミュニティ作りと、地域の関連団体の連携を目的に開催します。

 

 

日時 : 11月3日(木)10:00〜12:00

場所 : イシスサロン 石川県金沢市昭和町13-1

対象:不登校児の親、不登校に関心のある方、支援者
参加費:300円

お問い合わせ : 090-8268-1062

 

◎お申し込みはホームページからも可能です。

http://ameblo.jp/vesta2009

 

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親の会でのひとコマ

2016/10/25

現在、不登校である小学生男子の一人が、親御さんを通して知り合った、同じく不登校である中学生男子と一緒に川へ釣りに行ったり、綺麗な石を集めたりして、とても仲良く楽しい時間を過ごしているようです。

 

不登校になった後、適応指導教室やフリースクール、他にも家庭教師など第三者と関わる場所がいくつかあります。

 

しかし、そのどれかにも属することが出来ず、なかなか自分の居場所を持てない場合もあります。

 

そんな時に、このように気の合った子供どうしが、一緒に時間を過ごす機会を持つことは、非常に有意義だと思います。

 

自分の居場所を持てないということは、確かに他者と交流する機会は減ります。

 

それでも今回の例のように、それぞれに適した環境さえ整えば、子供は他者と関わることができ、元気になる方向へ自然に歩み始めるのではないでしょうか。

 

その環境を十分に整備することこそが、今後の課題だと思います。

 

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来週開催される「親の会」のご案内

2016/10/24

来週11月4日の金曜日午後2時から、金沢市の「おーぷんはうす」でお茶会が開かれます。

 

いつもながらの暖かい雰囲気の中、ゆったりと話を聴いて頂ける会です。

 

27年間継続してきた会だからこその安心感で、どんな内容の話にも親身に対応してくれます。

 

また、親御さんだけでなく、子供たちの参加も多い会ですので、子供目線での話を聴けるメリットもあります。

 

お好きな時間に、ぶらりとお立ち寄りください。

 

11月4日(金)
おーぷんはうす お茶会
場所:金沢市泉野出町(詳細な場所はお電話でお知らせします)
時間:午後2〜6時ごろ
会費:300円
電話:090-5175-5432

 

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