活動報告

発達障害と不登校❷

2016/03/14

では、発達障害の生徒さんをサポートするために、周囲にできることは何でしょうか?

 

 

それは、「発達障害について知ろう」とする意識を持つことです。発達障害に関する知識に乏しいことが、多くの誤解を生み出す原因になります。

 

例えば、能力が高い生徒さんであっても、細かい所にこだわるがあまり、ペースが遅くなって「怠けている」と思われ、注意をされて傷つくことがあります。また、周囲とのコミュニケーションがうまくいかないために、自信をなくしてしまう生徒さんもいます。

 

もし、発達障害についての知識を持つ人が増えれば増えるほど、適切に対応できる場面も増えます。それが、生徒さんの自己肯定感の低下を防ぎ、不登校も防ぐことにつながります。

 

発達障害は、個人要因だけでなく、社会環境(学校や地域)や養育環境の組み合わせで現れます。個人要因およそ40%に対して、環境要因およそ60%とも言われています

 

このことから、発達障害の特性を理解してサポートできる人たちが増えれば、周囲や本人にとって不利益が生じない状態を作り出せると言えます。

 

もちろん、症状が様々な発達障害を正しく理解することは簡単ではありません。学ぶために時間や根気が必要になるでしょう。

 

それでも、生き辛さを抱えた彼らの行動の一つ一つを受けとめ、気持ちに寄り添い、あせらずじっくり待つ。そのような姿勢を持ち続けることで、彼らにとって学校が、もっと居心地の良い場所になることは間違いありません。

 

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