活動報告

どんな状態であろうとも❸

2018/06/14

親なら誰しも、子どもを可愛いと思うはずです。

 

ところが、可愛いと思うがあまり、知らず知らずのうちに子どもを親自身の内側に入れてしまいがちです。

 

つまり、子どもを一人の人間としてではなく、自分の所有物に近い形として支配してしまいやすいです。

 

例えば、子どもが通学できなくなった時に、多くの親御さんが、この傾向に陥りやすくなると言えます。

 

本来であれば、子どもの苦しい気持ちを察して、その状態を肯定することによって、子どもはとても楽になります。

 

ところが、通学できなくなって間もない初期段階では、「不登校にならないようにせねば」「この子の将来が不安定にならないように」という親御さんの意識が先行しがちです。

 

さらに言えば、「あなた(子ども)のためを思って」は、時に「自分(親)のためを思って」になりやすい時期です。

 

そうなると、子どもの苦しんでいる気持ちは置き去りになります。子どもは「学校へ行けない自分は、親に肯定してもらえない。愛してもらえない。自分には存在価値がないんだ」と感じてしまうでしょう。

 

この状態こそが、実は子どもの将来の自立を阻みかねない「元凶」なのです。

 

続く。

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