活動報告

子供の自殺を防ぐために❶

2015/08/24

内閣府が過去40年間における18歳以下の累計自殺者数を「日別」に集計し発表しました。

 
それによると、多くの学校で二学期が始まる「9月1日」が、子供にとって一年で最も多く自殺をする日であることが明らかになりました。9月1日に次いで、4月11日、4月8日、9月2日、8月31日と自殺の多い日が続きます。

 
このことから、「子供の自殺は長期休暇明けや新学期が始まる前後に多い」ということが分かります。

 
なぜ、長期休暇明けや新学期の開始前後に、自殺する子供が増えるのでしょうか?

 
夏休みが始まった直後、いじめを受けている生徒や不登校の生徒は、一時的に「学校へ行かなくてはならない」という苦しみから解放されます。

 
しかし、お盆が過ぎて夏休みが後半にさしかかると、再び「もうすぐ学校へ行かなくてはならない」ということを意識し始めます。

 
不登校の生徒は、この時期に周囲の大人から、「一学期は休んだのだから二学期からは学校へ行きなさい」などと強く言われ学校へ行くことを強制されてしまうと、さらに追いつめられてしまいます。

 
一学期にいじめを受けていた生徒は、「また、いじめられるかもしれない」と恐怖で頭がいっぱいになります。

 
したがって、夏休みが終わりに近づくにつれて、一人きりで思い悩み、その苦しみはますます大きく高まっていくこと、それが自殺へ向かってしまう一つの原因であると考えられます。

 
あるいは、9月1日に学校へ行けなかったことや行かなかったことを周囲から責められ、それを苦にして自殺へ向かうことも考えられます。

 

 

次回へ続きます。

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