活動報告

ネットゲームや動画について❶

2017/08/10

「ネットゲームを一日中しているので、いい加減やめて欲しい」
「このままでは、ゲーム依存になってしまわないかと不安になる」
「ゲームをする時間を決めても、結局決めたことを守れない。そんな子どもに対してイライラしてしまう」

 

家庭教師で多くのご家庭を伺っていると、このような不安や心配事を多く耳にします。

 

その生徒さんの心の状態によっては、ゲームや動画だけが唯一の「心の拠り所」になっている場合も多くあります。

 

そのような状態の生徒さんから、ゲームや動画を取り上げてしまうことで精神的な不安定さを強め、逆効果になってしまう事例を何度も目の当たりにしています。

 

例えば、今までにお会いした生徒さんの中に、誰とも会う気にもなれず、部屋に引きこもり、カーテンを閉め、お風呂にも一カ月入らず、昼夜逆転していた生活の中で、「ネットゲームの世界だけが自分を肯定してくれる、癒してくれる」というケースがありました。

 

周囲から見ると、「ネットゲームに依存している。現実と向き合わず逃げている」と言われる方もいるでしょう。

 

しかし、精神的に困窮している彼らにとっては、その時点においてはネットゲームが「命綱」であり、唯一の「心の拠り所」です。

 

それを強引に取り上げることは、何を意味するのでしょうか?

 

それは、海で溺れそうになって、何とか浮き輪にしがみついている人から、命綱である浮き輪を取り上げてしまうことに等しいでしょう。

 

続く。

 

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浮き輪があるから何とか生きていける。

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