活動報告

職業を知ろう! No1. 『客室乗務員(キャビンアテンダント)』❸

2016/08/25

ーー実際に機内で働き始めた後、どんなことが大変でしたか?

 

山下さん  まず、お客様の重い荷物の収納が大変でした。後に、国際線で働くようになってからは、時差に悩まされる日々でした。早朝便乗務では、午前2時に起床することもあり、深夜便の徹夜乗務では、仮眠がとれない場合、丸一日睡眠がとれなかったこともありました。おかげで、昼夜逆転の日々がしょっちゅうでした。

 

ーーそれはハードですね。イメージとは全然違います。

 

山下さん  国際線だと、深夜に食事をとる必要があります。私は、深夜にステーキなど重たいものをとる食事は苦手だったのですが、仕事のために頑張って食べていました。また、食事サービスのカートは約100kgあるのですが、それを押して運ぶのは辛かったです。とにかく、体力勝負の毎日でした。

 

ーー大変です。食べたくなくても、しっかり食べないと体力的に持ちませんよね。

 

山下さん  そうなんです、おかげでかなり鍛えられました(笑)

 

ーー客室乗務員の一日の流れを簡単に教えて頂けますか?

 

山下さん  例えば、11時出発のニューヨーク線の便に乗務する場合、前日に荷造りし、ニューヨーク線の予習をします。

 

ーー予習というのは?

 

山下さん  食事の盛り付けの仕方や、サービスの流れについてのシュミレーションを約1時間おこないます。実は、エコノミー、ビジネス、ファーストのどこに配置されるかは、当日にならないと明確になりませんでした。当然、各クラスによってサービスの内容は異なるので、どこに配置されてもいいように、前もって準備する必要がありました。

 

ーー前日の準備が大切なんですね。

 

山下さん  そうです。そして、乗務当日は午前5時に起床し、6時の電車に乗りバスに乗り換え、7時20分に成田空港に到着します。会社で朝食をとった後、制服に着替えて8時にオフィスへ向かいます。そこで、乗務便の事前学習をおこないます。車イスのお客様や一人旅のお子様、特別食(アレルギーや宗教など)や上顧客のお客様の対応などです。9時からはブリーフィングがあり、一緒に乗務するメンバーと打ち合わせをします。

 

ーー機内に向かう前に、綿密な準備があるんですね。

 

山下さん  はい。その後、10時に機内へ入り、コックピットブリーフィングをおこないます。ここでは、気流が原因で揺れる時間帯やフライトタイムの確認をします。それから、機内食の数を確認し、新聞を並べ、ハンガーをセットするなど、お客様ご搭乗前の準備をおこないます。

 

ーーいよいよ出発ですね。

 

山下さん  その後、10時30分にボーディング(搭乗)スタート、11時に離陸の流れになります。その後、2回の食事のサービスと1回の軽食サービスがあり、13時間後の日本時間の深夜0時にニューヨーク到着になります。この時、ニューヨークは午前11時です。乗務を終えてホテルに到着できるのは、日本時間の深夜2時頃です。

 

ーー日本時間で言うと、5時に起床してから、ホテルに到着して休めるのは26時以降ということですね。本当にハードです!

 

山下さん  非常に大変ですが、「無事に乗務を終えることができた」という充実感は本当に大きいです!

 

続く。

 

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