活動報告

傾聴(アクティブリスニング)のすすめ❶

2016/08/16

アクティブリスニング(傾聴)とは、臨床心理士などカウンセラーが悩みを抱えた相手と接する際に用いる基本スキルで、受け身の状態で話を聞くのではなく、「能動的に話を聴く」方法です。つまり、「子供の気持ちに共感しようとする聴き方」です。

 

傾聴をすることによって、子供は「自分の話をしっかり聴いてもらえた」と感じ、もっと親に話そうという意欲がわいてきます。

 
では、具体的にどんなふうに聴けば良いのでしょうか?

 

 

❶子供が話した内容を要約して返す。子供が話している間は、適度にうなずきながら聴く。

 

子供と母親の会話です。

 

子供 :「今日学校で先生に文句言われて、すごいムカついたわ」

 

母親 :「先生に文句言われてムカついたんやね」

 

子供 :「そう。それ以来、気分悪かったから、友達とカラオケ行ってきた」

 

母親 :「そっか、気分ずっと悪かったから友達とカラオケ行ってきたんだね」

 

子供 :「そう。大声出してスッキリしたよ。その後ね…」

 

 
ここで、母親は「何があったの?」とか「また何かやらかしたの?」と言ってはいけません。「ムカついたんやね」と、ムカついた子供の気持ちに共感する言葉がけが大切です。子供は自分の話に共感してもらえたことで、もっと話したい意欲がわいてきます。

 

「共感する言葉がけ」とは、適度にうなずき、子供が話した内容を要約して返すことです。つまり、「言おう言おう」ではなく、「聴こう聴こう」の姿勢です。そうすることによって、子供の意欲を引き出し、子供の自己肯定感を高めます。

 

続く。

 

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