活動報告

『おーぷんはうす・夏合宿』をふりかえって❷

2016/08/11

「子供が不登校になったら、放っておいても何も変わらない。(将来のために)何か具体的な方法を考えないと」と大人たちが焦って考える一方で、「(今は)そっとしておいて欲しい」と、子供たちは口に出さずとも心の中で思っています。

 

多くの大人たちは、「そっとしておく」=「何もしていない(有効な方法ではない)」と考え、「そっとしておく」=「放っておく(愛情を与える方法ではない)」と考えているようにも感じます。

 

「そっとしておく」と「放っておく」の違いは何でしょうか?

 

「そっとしておく」の状態では、子供を見守る目の存在が感じられ、子供の感情への共感があります。また、子供へのアンテナは働かせている状態であり、子供がSOSを出した時は見逃さず助けることができる状態にあります。そのうえで、子供のために、あえて安静の場を提供することではないでしょうか?

 

一方で、「放っておく」の状態では、子供の感情への共感が感じられず、見守ろうとする姿勢も感じとれず無関心であるように思います。

 

「そっとしておく」が、多くの大人たちにとって、有効な方法かつ具体的な接し方として受け入れられないのは、その効果をイメージできず、「放っておく」と混同されているためかもしれません。

 

そうであれば、まず最初にするべき大切なことは、「そっとしておく」の意味を正しく知り、子供たちに与える具体的な効果を理解することではないでしょうか?

 
最後に、今回、多くの大人たちの前で、彼ら一人一人が経験談を自ら話すことができる姿を目の当たりにして、非常に励まされ感動しました。そして、「不登校」を通して成長し、社会や学校へ復帰していく彼らの元気な姿に、ポジティブな可能性を大きく感じることができました。

 

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