2017年8月の活動報告
ネットゲームや動画について❷
2017/08/11そうは言っても、親御さんの立場で考えると、「このままずっとゲーム三昧の日々を過ごすのではないか」と不安でいっぱいになる親御さんの気持ちも理解できます。
ただ、心に留めておいて頂きたいのは、ゲームばかりに傾くその気持ちの背景には、学校へ通えていない状況からの「漠然とした不安」や、学校へ通っていない自分を「誰かに肯定して欲しい気持ち」がある可能性が高いことを、まずは想像して頂きたいです。
例えば、ネットゲームの中でしか自分という存在を肯定してもらえないのだとすれば、自然とゲームの世界へ気持ちが向かうのも理解できます。
親御さんの中には、そういった子どもの気持ちの本質に気づき、ゲームや漫画など、子どもの好きな世界を共有して一緒に楽しむことによって、関係性が良好なものに変わっていった事例もあります。
ある親御さんの息子に対する言葉です。
「おまえの住む家なんだから、元気になるまで何でも好きなことをしてこの家にいていいから」
逆説的に聞こえるかもしれませんが、子どもの存在を無条件で肯定することが、「早く動き出さないと」と内心焦る子どもの不安を和らげ、ひいてはゲームや動画への依存から遠ざかることにつながっていくのではないでしょうか。
子どもの気持ちの本質に気づくこと。
ネットゲームや動画について❶
2017/08/10「ネットゲームを一日中しているので、いい加減やめて欲しい」
「このままでは、ゲーム依存になってしまわないかと不安になる」
「ゲームをする時間を決めても、結局決めたことを守れない。そんな子どもに対してイライラしてしまう」
家庭教師で多くのご家庭を伺っていると、このような不安や心配事を多く耳にします。
その生徒さんの心の状態によっては、ゲームや動画だけが唯一の「心の拠り所」になっている場合も多くあります。
そのような状態の生徒さんから、ゲームや動画を取り上げてしまうことで精神的な不安定さを強め、逆効果になってしまう事例を何度も目の当たりにしています。
例えば、今までにお会いした生徒さんの中に、誰とも会う気にもなれず、部屋に引きこもり、カーテンを閉め、お風呂にも一カ月入らず、昼夜逆転していた生活の中で、「ネットゲームの世界だけが自分を肯定してくれる、癒してくれる」というケースがありました。
周囲から見ると、「ネットゲームに依存している。現実と向き合わず逃げている」と言われる方もいるでしょう。
しかし、精神的に困窮している彼らにとっては、その時点においてはネットゲームが「命綱」であり、唯一の「心の拠り所」です。
それを強引に取り上げることは、何を意味するのでしょうか?
それは、海で溺れそうになって、何とか浮き輪にしがみついている人から、命綱である浮き輪を取り上げてしまうことに等しいでしょう。
続く。
浮き輪があるから何とか生きていける。
月刊誌『IRODORI』8月号
2017/08/09「フリースクールIRORI(いろり)」が発行している月刊誌『IRODORI』の8月号をご紹介します。
8月は夏休みですが、毎週火曜日と金曜日が開校日となっています。11〜16日はお盆のため休校です。
お盆明け18日の金曜日午後1時〜は、「DOMINOだおし」があります。普段通っているIRORIでドミノ倒しに挑戦します。ワクワクドキドキしながら、みんなで協力してドミノの道を作ります!
そして、25日の金曜日午後1時〜は、「ペーパーブリッジコンテスト」があります。橋を作る材料は、新聞紙とテープとペットボトルだけです。普段使っているこれらの材料で、どれだけ丈夫な橋を作れるのか非常に楽しみです。
加えて、30日の水曜日午後4時〜は、毎月恒例の「お泊りデー」があります。晩御飯作りから寝る準備まで、昼間のいろりとは違った体験ができそうです。
また、9月1日の金曜日は、午後7時〜9時までお茶会が開かれます。IRORIのお茶会は、親御さんはもちろん、子どもさんも一緒に参加できるお茶会です。
詳細はホームページで!
https://docs.wixstatic.com/ugd/851c38_864331f588c6488cb2c23cfb3427ce95.pdf
生徒一人一人が勉強しやすい環境を
2017/08/08みんなの家庭教師では、通常の家庭教師のように生徒さんのご自宅に伺って一対一で指導する形の他に、生徒さんにみんなの家庭教師の事務所に来て頂いて指導する形もあります。
実際、事務所まで通って頂いている生徒さんからは、次のような声があります。
「家で過ごす時は遊んだりリラックスすると決めているので、違う場所で勉強したい」
「家で家庭教師が来るのを待っている時間は、緊張して辛いので自分から通いたい」
「普段はずっと家にいるので、勉強を習いに行くついでに本屋へ行ったり、帰りに外食したりと家から出るための良い機会になる」
また、徒歩や自転車で通われる生徒さんからは、「普段はあまり運動をしないので、良い運動になる」との声もあります。
もちろん、生徒さんのご自宅に伺って指導する形も、事務所で指導する形も指導内容に違いは全くありません。
ただ、『家庭教師=ご自宅での一対一の指導』という固定観念にとらわれることなく、「生徒一人一人にとっての勉強しやすい環境」を提供したいと考えております。
家でも事務所でもOKです!
とても敏感な子ども(HSC)との接し方❷
2017/08/07みんなの家庭教師に来られる多くの生徒が、とても敏感で繊細であるがゆえに傷付きやすく、 自己肯定感が低く、生きにくさを感じています。
そのような状況でも、話を丁寧に聴き、何かを共有しながら共感し、感謝の言葉を伝えることによって、少しずつですが元気になっていきます。
加えて、もう一つ心がけていることは、「学力を育てながらも、彼らの持つ敏感さを力に変えていく」ということです。
もちろん、家庭教師として、生徒の学力を育てていくのは当然です。だからこそ、LINEの添削指導にも力を入れています。
一方で、学力偏重のような、それだけを強く追い続けるような意識を持って接してしまうと、彼らからスーッと離れていってしまいます。
みんなの家庭教師では、彼らの「学力」を育てながらも、それだけに価値を置くことは決してありません。
一般的に、「運動神経が良い」「手先が器用だ」「絶対音感がある」などにはポジティブなイメージがあります。
それらと同様に、とても敏感である彼らの気質を「敏感力・繊細力」という新しい価値と考えて接していくことが、彼らの自己肯定感を高めるために必要だと信じています。
来週開催される『親の会』のご案内
2017/08/06来週、8月18日の金曜日午後2時から、金沢市の「おーぷんはうす」でお茶会が開かれます。
いつもながらの暖かい雰囲気の中、ゆったりと話を聴いて頂ける会です。
今年で28年目をむかえる会だからこその安心感で、どんな内容の話にも親身に対応してくれます。
また、親御さんだけでなく、子供たちの参加も多い会ですので、子供目線での話を聴けるメリットもあります。
お好きな時間に、ぶらりとお立ち寄りください。
なお、おーぷんはうすは、2016年11月23日、金沢市文化ホールにて、『金沢市ともしび賞』を受賞されました。金沢市ともしび賞とは、長年にわたり、福祉奉仕活動を続け、地域の福祉の向上に著しく貢献していると認められる個人又は団体の功績を讃えるものです。
8月18日(金)
おーぷんはうす お茶会
場所:金沢市泉野出町(詳細な場所はお電話でお知らせします)
時間:午後2〜5時ごろ
会費:300円
電話:090-5175-5432
また、8月19日の土曜日に、石川県立金沢中央高校やすらぎ教室にて、「やすらぎの会」が開催されます。
アドバイザーとして、金沢星稜大学の高賢一教授が来られ、丁寧に話を聴いて頂けるので、親御さんは安心してお話をすることができます。
ゆったりとした居心地の良い空間で、日頃のモヤモヤを吐き出してみませんか。
不登校(行きしぶりを含む)やひきこもりで悩まれている親御さんであれば、誰でも会に参加できます。
当日参加もOKですし、ご都合の良い時間帯だけの参加も可能です。
お気軽にご参加ください。
8月19日(土)
やすらぎの会
場所 : 金沢市泉本町6-165 石川県立金沢中央高校やすらぎ教室
時間 : 午後1〜4時
会費 : 会員200円、非会員500円
問い合わせ : やすらぎの会 事務局 miyakoyo@hotmail.co.jp
とても敏感な子ども(HSC)との接し方❶
2017/08/05とても敏感な子ども(HSC)と接する時に心がけていることの一つは、「相手の話を決して遮らずに最後まで聴くこと」です。
相手が話している時、まだ話の途中であるにも関わらず、どうしても我慢できなくなり、自分の意見を言ってしまった経験は誰にでもあるかもしれません。
みんなの家庭教師では、生徒の話している内容がどうであれ、決して途中で口をはさんだりはしません。
もし話を途中で遮ってしまった場合、とても敏感な子どもの中には、自分を否定されてしまったように感じる方もいらっしゃいます。
それでも、場合によっては、相手の話を聴いている最中に自分の意見が出てきそうになることもあります。そんな時でも、最後まで聴く姿勢を保ちます。
大切なことは、「自分の話を否定せず、じっくり聴いてもらえた」という感触を彼らに持って頂くことです。
それが安心感につながり、「またこの人に話を聴いてもらいたい!」という気持ちに繋がります。
再び会うことができれば、もっと様々なことを話してくれるようになるので、初回と同じように「相手の話を遮らずに最後まで聴くこと」を意識して接します。
これを繰り返しながら会う回数を増やしていくことが、とても敏感な子どもとの信頼関係を構築していくために重要だと考えております。
続く。
LINEを用いたアイスブレーキング
2017/08/04先日、あるご家庭から問い合わせを頂き、無料体験のためにご自宅を訪問した時のことです。
お会いする時間の直前になって、生徒さんが「(みんなの家庭教師に)会いたくない」ということになり、その日は結局会うことはできませんでした。
実際、このようなケースは珍しいわけではありません。その日は、親御さんと1時間ほどお話して、まずはLINEを通して生徒とコンタクトをとる方法を提案しました。
生徒には会えなかったものの、生徒が現在関心を持っていることを親御さんから伺い、LINEでコミュニケーションをとる時の情報を集めました。
それから数日後に、その生徒さんからLINEを通して、「はじめまして、よろしくお願いします!」とのメッセージがありました。
現在は、約5分で解き終わるようなLINEの添削指導や、生徒が好きなアーティストの雑談などをLINEでしながら、毎日コミュニケーションをとっています。
少しずつですが、(LINE上での)みんなの家庭教師との交流に慣れてきているようです。
今までも、LINEを用いて生徒とコミュニケーションをとった後に、会うに至った事例は多くあります。
まずはLINEを通して生徒との接点を持ち、コミュニケーションを取ることがアイスブレーキングになり、それが「一度会ってみようかな」という生徒の意欲につながります。
総合模試に対する『不安』を取り除く❷
2017/08/03また、受験を躊躇するもう一つの理由は、「不特定多数の生徒がいる会場へ行けないこと」です。
その程度には個人差がありますが、普段の生活の中で同級生とあまり接点を持たない彼らにとって、会場へ行き他者と顔を合わせること自体、とても大きなエネルギーが必要であることは間違いありません。
もし、どうしても受験会場へ行けないようであれば、自宅で受験することも可能です。
具体的には、みんなの家庭教師を通して、前もって自宅受験の意思を伝えれば、受験日に問題用紙と解答用紙が自宅へ郵送されます。
その後、生徒は決められた曜日までに解答用紙に記入し、それらを提出する必要があります。
最後に、過去の生徒さんの中で、当日の朝になって、何らかの理由で受験会場へ行けなかったケースがあります。
その場合は、総合模試の採点の対象にはならないのですが、後日に問題用紙と解答用紙が自宅に届きますので、自己採点をすることによって自分の実力を知ることができます。
会場で受験するにせよ、自宅で受験するにせよ、まずは現在の自分の実力と向き合うことが重要です。
みんなの家庭教師は、生徒さん達一人一人が受験しやすい環境に近づくように、今後もできる限りのサポートをしていきます!
総合模試に対する『不安』を取り除く❶
2017/08/02今月の8月27日(日)に、第2回石川県総合模試が実施されます。
現在、あまり学校へ行くことができていない状況でも、高校受験へ向けて自分の学力を知りたい方にはおすすめです。
加えて、「不特定多数の生徒がいる会場で受験することに慣れる」という意味でも、受験する価値はあります。
しかし、「模試を受験したいけれど、なかなか決心がつかないんです」という声をよく聞きます。
その理由の一つは、「模試の受験会場で同じ学校の生徒に会う可能性があること」です。
基本的に、受験会場は住所によって決定されるので、同じ学校に通う生徒さんと一緒の会場になる確率が高くなります。
そのため、絶対に会いたくない同級生に会場でばったり出会ってしまう危険性があり、それを恐れて模試の受験を躊躇するケースがあります。
でも、ご安心ください。みんなの家庭教師を通して申し込みをされると、総合模試の事務局と相談して、会場を変更することができます。つまり、同じ学校の生徒がいない会場で安心して受験できます。
ちなみに、申し込みに関する細かい手続きは、みんなの家庭教師が全て行ないますので大丈夫です。
続く。
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