2017年8月の活動報告
家庭教師に求められる役割❶
2017/08/21家庭教師と聞くと、「勉強を教える人」というイメージがあるのではないでしょうか。
もちろん、「勉強を分かりやすく教える」というのは、家庭教師に求められる基本的な部分です。
加えて最近は、ご家庭から「子どもの話を聴いてやって欲しい」という要望が増えています。
実際のところ、少子化で一人っ子も多く、誰にも相談できずに、悩みを自分一人で抱え込んでしまい苦しんでいる方が多くいます。
そのような状況では、勉強に意識を向けることは非常に難しいでしょう。
まずは、「心のケア」が十分になされることによって、「勉強に集中できる」「意欲が高まる」といった良い効果につながります。
反対に、現在高い学力を持ち、通学できている生徒でも、悩みや不安を友達や家族にも相談できずに一人で抱えこみ、「心のケア」から遠ざかってしまうと大変心配です。
そのような状態が長く続いてしまうと、徐々に学校へ行くのが辛くなり、とうとう通えなくなってしまうケースもあります。
続く。
来週開催される『親の会』のご案内
2017/08/20来週27日の日曜日に、毎年恒例の「おーぷんはうす合宿」が、金沢市北袋町の湯涌創作の森で開かれます。
例年同様、みんなの家庭教師が参加することに加えて、夜からは「子育てハッピーシリーズ」の著者で知られる、精神科医でスクールカウンセラーの明橋大二さんも参加されます。
現在、注目が高まっているHSCやHSPに加えて、不登校や子育てについて質問できる良い機会です。遅い時間になりますが、関心のある方は交流会にもぜひご参加ください。
【場所】湯涌創作の森(金沢市北袋町ヱ36番地)TEL 076-235-1116
【日時】8月27日(日)
夕食:午後5時〜6時、研修:午後6時30分〜、交流会:午後9時〜
【費用】宿泊2500円、日帰り(夕食、研修、交流会含む)1500円、研修のみ1000円、学生(小中高大生)500円
【問い合わせ】TEL 076-241-3953(小林)
また、28日の月曜日は津幡町で、「ホットミルク」が開かれます。
平日の午前中に開かれる会なので、土日が忙しく、夜も仕事で都合がつかない方にとっては参加しやすいのではないでしょうか。
アットホームな雰囲気で話を聴いてもらえて、しかも参加費は無料なので、初めての方も参加しやすいと思います。
時期に合わせて、親子で参加できるイベントも行っていますので、関心のある方はぜひご参加ください。
8月28日(月)
津幡町不登校の親の会 ホットミルク
場所:石川県河北郡津幡町加賀爪二3番地 津幡町役場となり福祉センター1階相談室
時間:午前10〜12時
会費:無料ですが、一人一つお菓子を持参
電話:076-288-6276
メール oyakosaron@po4.nsk.ne.jp
そして、9月に入り、1日の金曜日午後7時から、金沢市山の上町にある「フリースクールIRORI」でお茶会が開かれます。
「IRORI」のお茶会は、親御さんだけでなく子どもも一緒に参加できます。
フリースクールで開かれるお茶会なので、親御さんたちが話をされている間、子どもたちは「IRORI」にある様々な部屋で退屈せずに過ごすことも可能です。
このお茶会は、「フリースクールIRORI」に通われている生徒の親御さん以外の方も参加できますので、関心のある方はぜひご参加ください。
9月1日(金)
「フリースクールIRORI」お茶会
場所:金沢市山の上町26-52
時間:午後7〜9時
会費:500円
電話:080-3740-3807
生徒に会う前の準備❷
2017/08/19もう一つは、「生徒に会う前に、その週のLINEでのやり取りをチェックすること」です。
多くの生徒さんとは、ほぼ毎日LINEを通して宿題を送るなど、やり取りをしています。
例えば、週に一度訪問するケースであれば、その週に送ったLINEの記録を確認することで、どの問題で間違えたのか、間違えやすいのかを指導前に確認することが可能です。
それを踏まえたうえで、準備をして指導に臨めるので、指導時間や内容に関する効率性が非常に高まります。
また、LINEを通したやり取りが定期的にあることによって、生徒の気分のバロメーターとして、その週の生徒の気分の浮き沈みや様子を察することが可能になります。
例えば、毎日のLINEのコメント内容から、それらを感じることもあれば、生徒からLINEで返信されるはずの宿題の有無、筆跡や内容からも感じとれる場合もあります。
このようにLINEを使った交流から、表面だけからは簡単には分からない微妙な部分を感じとることができ、様々な想定・準備をしたうえで生徒と会うことができます。
もちろん、LINEだけで生徒の気持ちの全てを理解できるわけではありませんが、LINEだからこそ伝わってくる気持ちもあるのです。
生徒に会う前の準備❶
2017/08/18現在、みんなの家庭教師の生徒さんには、小学4年生〜20代後半の方まで、幅広い年代の方たちがいらっしゃいます。
みんなの家庭教師が彼らと接する時、意識して事前に準備することがあります。
「何の話をするか?」
好きなスポーツや音楽、ゲームやアニメ、映画や小説、動画、カードゲーム、ファッション、昆虫、食べ物、友達や家族についてなど、生徒によって様々です。
当然ながら、知らないアニメやゲームなどもあるので、事前に検索したり、動画を視聴したりもします。
例えば、生徒の大好きなマンガを事前にリサーチして、一巻だけを読んでおきます。そして、実際に生徒に会った時に、二巻以降のストーリー展開を質問すると、ほとんどの生徒は嬉しそうに話をしてくれます。
このように、生徒と会う前に情報を集めながら、「どんな話をして、どういう話の流れになっていくのか」について、出来る限りの想像を巡らします。
その日によって、前もって想像したような話の展開の一つになる時もあれば、そうならない時もあります。
ただ、準備をして生徒に接することによって、話の展開にもついていきやすいですし、話の内容を膨らませることが容易になります。
続く。
石川県総合模試のご案内
2017/08/17お盆が終わり、夏休みも残り2週間ほどになりました。夏休みの宿題に関して、そろそろ気になり始める時期かもしれません。
さて、活動報告でも再三お伝えしてきたように、第2回石川県総合模試の締め切りが近づいています。
みんなの家庭教師では、ご希望があれば、同じ中学の生徒とは違う会場で受験できるように調整もできます。
また、受験会場に行くことや、他の生徒たちと一緒に受験することが難しい場合でも、前もって申請することで、生徒の自宅での受験ができるようにもなります。
みんなの家庭教師でも申し込みを承っており、手数料などの割引きもありますので、一般で申し込みをされるより安くなります。
締め切りは、22日の火曜日までとなっていますので、どうかお早めにお申込みください。
試験の実施日は、8月27日(日)です!
書籍案内『敏感にもほどがある』
2017/08/16今回は「敏感にもほどがある」をご紹介します。
著者である高橋さんは、ご自身がHSPであり、その日常を分かりやすい四コマまんがと、イラスト(本人作)で紹介しています。
実際に読んでみると、「自分と同じような感覚を持った人間っているんだな」と思えて、気持ちが明るくなります。
ある読者の感想です。
「この本を読んだ後、とても敏感な自分を自己否定をすることが少なくなった」
「苦しんでいた学生時代に知っていたらなぁ」
四コマ漫画で、文章も難しくないのでさらりと気軽に読むことができます。
HSPを知ったばかりの方や、HSPをもっと理解したい方にとってもお薦めの一冊です。
真の決断で、自立へ近づく❸
2017/08/15子どもとの距離が近すぎてしまうと、「子どもの問題」であるにも関わらず、あれこれ言いたくなってしまいます。
例えば、文系か理系かの選択を決断しなければならない局面があったとします。これは「子どもの問題」であり、「親の問題」ではありません。
しかしながら、親の経験や知識でもって、「子どもの問題」として介入してしまった結果、子どもが決断しているように見えて、実質的に親が決断していることに等しくなってしまいます。
そうなってしまうと、その後、生徒にとって思い通りにならない困難な状況や結果になった時、親のせいにしたくなったり、自分で乗り越えることが非常に辛くなりやすいです。
そして、学校へ通えなくなったりする状況になるケースも珍しくありません。
一方で、生徒自身が決断した場合、思い通りにならない状況や結果になったとしても、それを受けとめることができやすくなります。たとえ一時的に落ち込んだとしても、自分で乗り越えられる可能性がぐっと高くなります。
つまり、「成功したかどうか?」に関する結果が問題ではなく、「納得して自分で決断したかどうか?」の過程が大きな問題となります。
大切なことは、自分で決断して、結果がどうあれ責任をもって受けとめることができるかどうかではないでしょうか。
それができた時、「自立」へ大きく前進できたと言えるのではないでしょうか。
ある親御さんからの質問です。
「うちの子どもは、なかなか決断できないんです。どうすれば良いでしょうか?」
多少の時間がかかったとしても、子ども自身のペースで良いので、問題と向き合うことが必要だと思います。親御さんにも「待つ意識」が必要です。
親御さんによっては、もどかしく感じることもあるかもしれません。また、親御さんから見て、遠回りに見えるような決断をするかもしれません。
たとえそうであったとしても、子ども自身が問題としっかり向き合えるように、「真の決断」になるように温かく見守って頂きたいです。
真の決断で、自立へ近づく❷
2017/08/14「子どもに自立して欲しい」
「いずれ自分の力で生きていってもらいたい」
「苦難があっても乗り越える力をつけて欲しい」
ほとんど全ての親御さんは、これらのことを考えながら子どもを育てておられるでしょう。
しかし、真面目に愛情を持って子育てしていても、「どうしてこんなふうに、親の思いとは反対になるのか?」と思われるようなことがあるかもしれません。
注意しなければならないことは、「一生懸命に子供を思う親心は、知らず知らずのうちに、子供に対する支配になることがある」ということです。
子どもに失敗させたくないという親心が、いつの間にか無意識に、子どもから「自分自身で決断する機会」を奪ってしまうのです。
その結果、自立するために絶対に必要な「自分の頭で考える機会」が減ってしまいます。
これでは、親の顔色を伺いながら、親の望み通りに生きようとする生き方になりやすく、苦難があるたびに乗り越えられず、行き詰まりやすくなります。
つまり、「自立」から遠ざかってしまうことになります。
それでは、自立へ近づく決断、つまり「真の決断」をするには、どうすれば良いのでしょうか?
真の決断で、自立へ近づく❶
2017/08/13毎年、夏休みに入ると、ほとんどの部活動が終了して、いよいよ進路を考えなければならない時期になります。
目標を持って、オープンキャンパスや体験入学に行く生徒さんがいる一方で、なかなか進路について考えられない、もしくは考えたくないような生徒さんもいます。
もちろん、ほぼ全員が高校へ進学する時代ですから、通信制や定時制も含め、いずれかの学校へ進学することは間違いないでしょう。
ただ、どこの学校へ行くにしろ、もっと言えば、将来どの職業を選択するにしても、自分の意思で決断したかどうかが非常に大切です。
現在、「ひきこもり」になっている20代〜30代の方と話す機会があります。その中で気付くことは、「進路など、何か重要な決断をする際に、自分の意思で決めてきたようで、実は自分の意思で決めていなかった、決めさせてもらえなかったと、彼らが感じている」ということです。
彼らの多くは、「今までの人生において、周囲の大人の顔色を伺いながら決断したり、半ば強制的に決断させられたために、自分の人生を生きてきた実感がない」と言います。
学生時代は、何とか我慢して生きぬいて、不登校にはならなかったとしても、就職して社会人になった以降で、どうしても耐えられなくなり、20代や30代で会社を辞めてひきこもるケースもあります。
そのようなケースから気づかされることは、「たとえどんなに時間がかかったとしても、その都度自分の意思で決断しない限りは、結局は後になってツケがまわってきやすい」ということです。
続く。
生きづらくなる原因とは?
講演会のお知らせ
2017/08/12来月の9月9日(土)に、金沢市教育プラザ富樫にて、弁護士で、NPO法人子どもセンター「パオ」理事長である多田元さんの講演会が開催されます。
「子どもに耳を傾ける〜子どものパートナーを志して〜」と題して開催される講演会は、子どもたちのパートナーとして、長年温かく見守り続けてこられた多田弁護士ならではの視点から、多くの気づきが得られる貴重な機会です。
講演会を通して、子どもたちが輝いて生きていくために必要な「寄り添い方・関わり方」を学んでみませんか。
教育関係者はもちろん、関心のある方はぜひご参加ください。
9月9日(土)
場所:金沢市教育プラザ富樫 212研修室(富樫3丁目10-1)
時間:13:30〜15:30
会費:500円
連絡先:kodomo@yumeforum.org
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