2017年7月の活動報告
講演会のお知らせ
2017/07/212017年9月10日(日)に、リュフト主催の講演会が開催されます!
【石川県内の不登校問題 現状と提案】と題して開催される今回の講演会には、1980年代に日本国内で初のフリースクールを立ち上げられ、これまで継続して運営されているNPO法人東京シューレの理事長、奥地圭子氏をお招きします。
関心のある方は、ぜひご参加ください!
日時:2017年9月10日(日) 13時~18時
場所:金沢市教育プラザ1号館2階121研修室(富樫3丁目10-1)
対象:テーマに関心のあるすべての方
会費 : 1000円(高校生以下は無料)
電話 : 090-8467-3722(担当 : 岡田)
申し込み : info@irori.lyhty.or.jp
備考 : 駐車場に限りがあるため、乗り合わせの上、お越しください。
待つべきか?働きかけるべきか?❷
2017/07/20「働きかける」といっても、学校へ行くよう説得するわけではありません。
例えば、買い物や食事、好きな映画などに誘うことなどが挙げられます。また、ゲームセンターやカラオケなど家族で手軽に楽しめるものも良いでしょう。
大切なのは、子ども自身が「それをしたい」という意思を示せるかどうかです。本人が決めたことなら、普段は人混みが苦手な方でも、街の中へ遊びに行ける事例が多くあります。
そういう意味では、一度働きかけてみて、反応がなかったり薄かったりする場合は、待つ段階だと言えるでしょう。
加えて、幼少期から何かを決定する時、子どもの代わりに親御さんが決定してきたというケースを、時々見かけます。
そういったケースでは、子ども自身が「自分で決断する」ということに対して慣れておらず、「やりたいことをやりたいと言えない。親の顔色を見て、つい遠慮をしてしまう」となり、本音で生きられない人生になってしまいます。
一生懸命に子どもを思う親心というのは、いつの間にか無意識に、子供に対する支配になりがちです。
働きかけが、「実質的な支配」につながってしまっては意味がありません。
親御さんは、そういった点にも注意しながら、「働きかけること」と「待つこと」を使いわける必要があります。
段階によって、待つことも必要です。
待つべきか?働きかけるべきか?❶
2017/07/19「子どもが学校に行かなくなった時、待つことが大切なのか?それとも、積極的に何かを働きかけることが大切なのか?」
不登校の子どもを持つ親御さんなら、誰でも悩んだ経験があると思います。
不登校と言っても、百者百様です。
例えば、一日中部屋に閉じこもりっきりで友達にも会わなくなり、家族とも口をきかないケースがあります。
その一方で、相変わらず学校へは行けないけれど、徐々に家族との会話が多くなったり、外出する機会も増えてきたケースもあります。
前者の場合、親御さんから連絡を頂いて、みんなの家庭教師が訪問したとしても、その生徒と会うことは難しいでしょう。その段階においては、「待つこと」が重要であり、第三者に会える段階ではありません。
でも、後者の場合、みんなの家庭教師がその生徒と会って話せる可能性は十分にあります。その段階では、第三者と会うのを「働きかけること」は有効であると言えます。
つまり、それぞれの生徒さんの、それぞれの段階に応じて、柔軟に対応する姿勢が求められます。
続く。
来週開催される『親の会』のご案内
2017/07/18来週24日の月曜日に津幡町で、「ホットミルク」が開かれます。
平日の午前中に開かれる会なので、土日が忙しく、夜も仕事で都合がつかない方にとっては参加しやすいのではないでしょうか。
アットホームな雰囲気で話を聴いてもらえて、しかも参加費は無料なので、初めての方も参加しやすいと思います。
時期に合わせて、親子で参加できるイベントも行っていますので、関心のある方はぜひご参加ください。
7月24日(月)
津幡町不登校の親の会 ホットミルク
場所:石川県河北郡津幡町加賀爪二3番地 津幡町役場となり福祉センター1階相談室
時間:午前10〜12時
会費:無料ですが、一人一つお菓子を持参
電話:076-288-6276
メール oyakosaron@po4.nsk.ne.jp
さらに、28日の金曜日午後7時から、金沢市山の上町にある「フリースクールIRORI」でお茶会が開かれます。
「フリースクールIRORI」のお茶会は、親御さんだけでなく子どもも一緒に参加できます。
フリースクールで開かれるお茶会なので、親御さんたちが話をされている間、子どもたちは「IRORI」にある様々な部屋で退屈せずに過ごすことも可能です。
このお茶会は、「フリースクールIRORI」に通われている生徒の親御さん以外の方も参加できますので、関心のある方はぜひご参加ください。
7月28日(金)
「フリースクールIRORI」お茶会
場所:金沢市山の上町26-52
時間:午後7〜9時
会費:500円
電話:080-3740-3807
石川県総合模試の御案内
2017/07/17石川県総合模試とは、中学3年生を対象とした県内最大規模の高校入試模擬試験です。すでに終了した今月7月9日が今年度の第1回になり、来年2月4日の第7回まで全7回あります。
年間のべ27000人、二人に一人が受験することでも分かるように、毎年多くの中学3年生が石川県総合模試を受験します。
普段、ほとんど学校に通っていない生徒さんが全日制高校を受験する場合、まずは試験会場の雰囲気に慣れることが大切です。石川県総合模試を受けることは、そのための練習にもなります。
ある生徒さんは、初めて石川県総合模試を受験した時、試験数日前から緊張してしまい、試験前夜はあまり眠れず、当日の朝はお腹が痛くなったそうです。それでも、なんとか受験したことで、2回目以降は最初ほど緊張しなかったと話していました。
少しずつ会場の雰囲気に慣れていくためには、丁寧にステップを踏んでいく必要があります。詳細につきましては、メールや電話でお問い合わせください。
模試の申し込みについては、みんなの家庭教師でも受け付けております。もちろん、個人で申し込みをされても受験可能ですが、みんなの家庭教師を通して申し込みをされますと、割り引きの受験料で申し込むことができます。詳しくは電話やメールなどでお問い合わせください。
第2回石川県総合模試の最終締め切りは、8月22日(火)です!
一学期を振り返って❸
2017/07/16ーーこれから夏休みに入りますが、どんなふうに過ごしたいですか?
シュウ君 夏休みは、体を動かして体力をつけたいです。一学期は、体力不足を痛感したので。
ーーなるほど。ただ、夏休みは暑い時期なので、くれぐれも無理のない程度にお願いします。
シュウ君 はい。涼しい時間帯に散歩するなど、無理のない程度でするつもりです。
ーーところで、夏休み中に高校の体験入学へ行く予定はありますか?
シュウ君 はい、行きます。二つの高校へ行く予定です。受験生なので、勉強も頑張らなければなりません。
ーー少しずつで良いので頑張ってください。二学期以降になると、進路を決定する時期が迫ってきます。今まで通り、自分のペースを保ちながら、来年の高校受験を見据えて前進して欲しいです。
シュウ君 はい。一学期より二学期、二学期より三学期と、体力や学力の両方の面で良くなっていきたいです。
ーーきっと、そうなると思います。今後もシュウ君のペースで頑張っていきましょう!
一学期は、思い通りに学校へ通学できないもどかしさもあってか、時々イライラしたいた様子も見られたシュウ君でした。それでも、一学期を振り返りながら、確実に前進している手応えも感じていた様子でした。
シュウ君が「高校以降で通用する体力を手に入れたい」と話しているように、肉体面と精神面の両方で感じる体力不足を感じた一学期でした。
今回、一学期を振り返りながら収穫と課題を確認できました。今後もシュウ君が成長していけるように、引き続きサポートしていきます!
一学期を振り返って❷
2017/07/15ーー反対に、一学期を通して、何か課題のようなものはありますか?
シュウ君 体力がないことを実感しました。
ーー体力不足が課題なんですね。
シュウ君 はい。部活動はもちろんですが、学校へ通学することに関しても、非常に疲れやすかったです。今まで約一年間、基本的に外出はせずに、主に家にいる生活をしていたため、体力が低下したと感じました。
ーー体力と相談しながら、どのくらいのペースで学校へ行きましたか?
シュウ君 だいたい週二回ぐらいでした。多い週は三回、少なくて一回でした。
ーーでも、自分のペースで学校へ行けたのは良かったですね。
シュウ君 そうだと思います。1日全体を学校で過ごして帰宅すると、とても疲れています。そういうこともあって、学校を休みながらも何とか行けてる感じです。
ーー4月と7月を比べて、体力面や精神面で何か変化はありますか?
シュウ君 少しずつ学校生活に慣れてきたこともあるのか、4月よりも今の方が、気持ちにゆとりがあるように感じます。疲れの回復具合も、以前と比べると良い方向へ向かっている気がします。
ーー体力不足を感じた一方で、少し前の自分と比較した上での収穫もあったようですね。
続く。
一学期を振り返って❶
2017/07/14中学3年生のシュウ君は、中学1年生の三学期から中学2年生の終わりまでの1年ちょっとの間、学校に行けませんでした。そして、この4月から再び学校へ通い始めました。
一学期も残りわずか。来週後半から夏休みが始まろうとしているこの時期に、一学期を振り返ってもらいました。
ーーこの一学期を振り返ってどうですか?良かったことや、嬉しかったことは何かありましたか?
シュウ君 良かったことは、修学旅行に行けたことです。「4月から学校へ行こう」と決めたのは、修学旅行へ行きたかったからです。
ーーそうでしたね。それが一番大きな目標でした。
シュウ君 他には、部活動に参加できたことです。さすがに、体力が不足しているので、いきなり運動することはできず、試合のスコアをつける役割を担当しました。
ーーどんな形であれ、3年生最後の大会にもチームの一員として加わることができて良かったですね。
シュウ君 あと、中間テストや期末テストを久々に受けることができました。数学は中間も期末も80点を超え、学年の平均点を上回ったので、本当に嬉しかったです!
ーーそうでしたね。家庭教師を始めた当初から、少しずつ無理のない程度に勉強してきたことが、結果に結びついたのだと思います。僕も非常に嬉しかったです。
続く。
来週開催される『親の会』のご案内
2017/07/14来週、7月22日の土曜日に、「おーぷんはうす」の定例会が開かれます。
創立して、今年28年目を迎える「おーぷんはうす」は、あたたかく気さくな雰囲気の中、お茶やお菓子を囲みながら、ゆったりと話を聴いてもらえる親の会です。
同じ悩みを抱える方と出会い、多くの方の事例を聴くことによって、癒され気持ちにゆとりが生まれます。
ぜひ一度、お気軽に参加しませんか?
当日参加もOKです。駐車場など、詳細は電話にてご確認ください。
なお、おーぷんはうすは、2016年11月23日、金沢市文化ホールにて、『金沢市ともしび賞』を受賞しました。金沢市ともしび賞とは、長年にわたり、福祉奉仕活動を続け、地域の福祉の向上に著しく貢献していると認められる個人又は団体の功績を讃えるものです。
7月22日(土)
おーぷんはうす 定例会
場所:金沢市笠市町10-9 サンフレッシュ笠市101
時間:午後2〜5時頃
会費:500円
電話:090-5175-5432
心のエネルギー❸
2017/07/13みんなの家庭教師が普段から心がけていることは、生徒の心のエネルギーが切れないように、充電して頂きながら勉強を進めていくことです。
具体的には、生徒の趣味などについて雑談したり、一緒に楽しむ時間を必ず持つようにします。
それらを通して、生徒さんにとって安心して話をしやすい雰囲気を保ちつつ、いざという時に信頼できる第三者として、話を聴ける関係性を築き上げていきます。
「どうして話してくれなかったの?」
何かあった時、親御さんが子どもに向けて言う言葉です。
「親に話さなかったのではなく、話せなかった」と、ずっと後になって本音を打ち明けてくれた方がいます。
「本音を話してもいいかな。この人だったら聴いてくれるかな」
そんな関係性を普段から意識して築くことが、いざという時に真価を発揮し、心のエネルギーを充電するために必要です。
これは、生徒に限ったことでなく、私たち大人も信頼して話を聴いてもらえる人間がいるとホッとできますし、楽になるはずです。
そういう意味では、親御さんにとっても信頼できる場所で、信頼できる人に話を聴いてもらうことが大切です。
市や町の相談機関をはじめとして、各地にある親の会など、みんなの家庭教師が御紹介できる場所もあります。
子どもに対してイライラしてしまう自分を責める必要は全くありません。
でも、「子どもに対してイライラしてしまうんです」と誰かに打ち明けて、気持ちを聴いてもらえる場所を確保することは、心のエネルギーを充電するために必要ではないでしょうか。
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