2017年5月の活動報告

HSCと不登校❶

2017/05/21

以前、HSP(Highly Sensitive Person)「とても感受性が強く敏感な人」について書きましたが、HSC(Highly Sensitive Children)とは、〝人一倍繊細で敏感な子どもたち〟を意味します。

 

つまり、HSPは主に大人に対して、HSCは子どもに対する言い方として使われています。

 

HSCは「気質」であり「病気」ではありません。全人口の約5人〜6人に1人、約15〜20%の割合で存在すると言われています。

 

HSCは多くのことを感じ取ることができる反面、感受性が強すぎるために、傷つきやすく繊細な部分があります。

 

傷つきやすく繊細というと、「恥ずかしがり屋」「内気でシャイ」「心配症」という言葉を連想させるかもしれません。

 

現在の学校や社会では、「控えめ・物静かで、慎重に物事を考える生徒たち」より、「明るく活動的で苦難をタフに乗り越えていける生徒たち」の方が、健康的で価値があると肯定される傾向があるかもしれません。

 

実際、後者のタイプの生徒さんたちの方がエネルギッシュで、文化祭や運動会などの行事で活躍する機会が多く、学校側から評価されやすいのも事実でしょう。

 

こうした事実から、とても敏感で繊細な生徒(HSC)の中には、自己肯定感の低さに苦しんでいる生徒がいると考えられます。

 

続く。

 

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来週開催される「親の会」のご案内

2017/05/20

来週26日金曜日の午前10時から、津幡町で発達障害児の親の会クローバーが開かれます。

 

あたたかい雰囲気で、親身になって話を聴いて頂ける会です。初めて参加される方も、安心して話すことができます。

 

無料で参加できますので、津幡町以外の方もお気軽にご参加ください。

 

5月26日(金)
津幡町発達障害児の親の会 クローバー
場所 : 石川県河北郡津幡町加賀爪二3番地 津幡町役場となり福祉センター1階相談室
時間 : 午前10〜12時
会費 : 無料ですが、一人一つお菓子を持参
電話 : 076-288-6276
備考 : 当日参加OKです

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また、同じく26日の金曜日午後2時から、金沢市の「おーぷんはうす」でお茶会が開かれます。

 

いつもながらの暖かい雰囲気の中、ゆったりと話を聴いて頂ける会です。

 

今年で28年目をむかえる会だからこその安心感で、どんな内容の話にも親身に対応してくれます。

 

また、親御さんだけでなく、子供たちの参加も多い会ですので、子供目線での話を聴けるメリットもあります。

 

お好きな時間に、ぶらりとお立ち寄りください。

 

なお、おーぷんはうすは、2016年11月23日、金沢市文化ホールにて、『金沢市ともしび賞』を受賞されました。金沢市ともしび賞とは、長年にわたり、福祉奉仕活動を続け、地域の福祉の向上に著しく貢献していると認められる個人又は団体の功績を讃えるものです。

 

5月26日(金)
おーぷんはうす お茶会
場所:金沢市泉野出町(詳細な場所はお電話でお知らせします)
時間:午後2〜5時ごろ
会費:300円
電話:090-5175-5432

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さらに、こちらも同じく26日の金曜日午後7時から、金沢市山の上町にある「フリースクールIRORI」でお茶会が開かれます。

 

「フリースクールIRORI」のお茶会は、親御さんだけでなく子どもも一緒に参加できます。

 

フリースクールで開かれるお茶会なので、親御さんたちが話をされている間、子どもたちは「IRORI」にある様々な部屋で退屈せずに過ごすことも可能です。

 

このお茶会は、「フリースクールIRORI」に通われている生徒の親御さん以外の方も参加できますので、関心のある方はぜひご参加ください。

 

5月26日(金)
「フリースクールIRORI」お茶会
場所:金沢市山の上町26-52
時間:午後7〜9時
会費:500円
電話:080-3740-3807

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注目されるフリースクール

2017/05/19

先週から今週にかけて、ここ数ヶ月の間にスタートした二つのフリースクールがテレビで紹介されました。

 

先週5月11日には石川テレビにて「フリースクール IRORI」が、昨日18日にはMROにて「フリースクール リスタ金沢」が紹介されています。

 

こんなふうにメディアに取り上げられ、フリースクールの存在が世間に広まっていくことは、学校に通学できず悩んでいる子ども達やその親御さんにとって大きな助けになると言えます。

 

金沢市では、現在「ワンネススクール」も含めて、3つのフリースクールから自分に合った居場所を選べるようになりました。

 

今後は行政とも連携を取りながら一枚岩になって、「子どもたちのために何ができるのか?」をもっと考える必要があります。

 

みんなの家庭教師も、それぞれのフリースクールと定期的に情報交換を行ないながら、出来ることをしっかり実行していきます。

 

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「フリースクールIRORI」の佐々木さん

 

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「フリースクール リスタ金沢」の平下さん

NHKで放送される件について

2017/05/18

明日19日と来週23日にNHKで放送される件ですが、県内版の方が少し長めになりそうです。

 

 

◎5月19日(金)の夕方ニュース『かがのとイブニング』(午後6時10分〜7時の時間帯で7分程度の予定、石川県のみ)

 

◎5月23日(火)の朝のニュース『おはよう日本』(午前7時45分〜8時の時間帯で5分程度の予定、東海北陸7県放送)となっています。

 

 

実は、収録当日風邪をひいており、かなりの鼻声でした。お聞き苦しい所もあるかと思いますが、よろしくお願いします。

今週開催される「親の会」の日時変更のお知らせ

2017/05/18

今週の金曜日に開催予定だった「おーぷんはうす」のお茶会が、来週の26日金曜日午後2時に変更になりました。

 

申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

活動報告について❷

2017/05/17

この一年間は、異業種の方と可能な限りお会いするようにしました。

 

実は、「職業を知ろう!」もその一環なのですが、不登校やひきこもりの現状を少しずつ多くの方々に広めていくねらいがあります。

 

本当に草の根運動のような感じですが、知って頂くためにはSNSも上手く使いながら、継続していくことが重要です。

 

もちろん、行政と仲良くすることも大切なのですが、多くの人々に関心を持って頂くことが非常に大切であると考えております。

 

それが土台になることで、ゆくゆくは大きな変化に繋がるのではないかと期待しています。

 

今後も活動報告を更新していきます!

活動報告について❶

2017/05/16

活動報告を毎日更新するようになってから、やがて一年が経過します。

 

ホームペースを作成した当初は、週一のペースで何かしらを書いていた活動報告ですが、アクセス数が非常に少ない状態でした。多くて40〜50程度、少ない時は10ぐらいでした。

 

それで、「アクセス数を増やすために、毎日何かを発信しよう」という決断をしたのです。

 

現在はというと、一日平均で100程度のアクセスがあります。一番多い時で200を超えたこともあります。「継続は力なり」です。

 

最近では、石川県内からのアクセス数が全体の50%強を占めていますが、残りの50%弱は東京、大阪、名古屋を中心とした県外からのアクセスを頂いております。

 

また、今回頂いたNHKの取材に関しても、この活動報告が担当のディレクターに読まれたことがきっかけでした。やはり「継続は力なり」です。

 

続く。

 

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再び通学する生徒たち❸

2017/05/15

今後、継続して通学するために注意しなければならないことは、子どもに疲れが見え始めた時です。

 

以前、「凧の糸を引くように」でもお伝えしましたが、再び学校に通い出した生徒の背中を、ただ一方的に押し続けるのではなく、「疲れたら休んでいいんだよ。自分のペースで進めばいいよ」という言葉がけをすることが大切です。

 
親の立場としては、「また休み癖がついたらマズイ。ここは頑張ってもらわないと」と、つい思いがちです。

 

しかし、「もっと頑張れ」と親から言われると、敏感な子どもはすぐに違和感を持つでしょう。

 

学校に行けなかった期間は、「自分のペースでいいよ。焦らなくても大丈夫だよ」と親から言われていたのに、学校に通い始めた途端に対応が変わるとなれば当然です。

 

再び学校へ通い始めた子どもたちにとって、今後も通い続けるための原動力は、子どもの気持ちに寄り添った周囲の言葉がけです。

 

それは、敏感で繊細な子どもの心に大きく響くはずです。

 

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再び通学する生徒たち❷

2017/05/14

もう一つの共通項としては、「友達との関わりが継続的にある」ということです。気心の知れた顔なじみの生徒がクラスに数人いれば、自分の意思で学校へ行こうとする生徒の背中をぐっと押してくれます。

 

また、「担任と生徒・親御さんが良好な関係を築くこと」も共通項の一つです。

 

担任が、人一倍敏感で繊細な生徒の気持ちを理解し、適切な対応をとることで、生徒は安心して学校へ行くことができます。

 

「『学校に再び行きたい』という明確な意思が生徒自身にあること」「友達との関わりが継続的にあること」「担任と生徒・親御さんが良好な関係を築くこと」

 

これらの3つの要素は、復学し継続して通学するために必要だと考えております。

 

その他、「勉強の遅れを取り戻すこと」も大切ですが、焦らずに少しずつ取り戻していけば良いと思います。

 

例えば、中学入学後に不登校になり、まる2年間学校に行けなかった男子生徒がいます。その後、中学3年から学校に復帰したのですが、学校に通い始めた時点で勉強の遅れが気になり、みんなの家庭教師に連絡されたそうです。

 

彼は最初に会った時に、「高校受験まで、わずか10ヶ月。希望する進学校に合格する気がしません」と伝えてきました。親御さんは、「勉強の遅れが原因で自信を失くし、また不登校になるかと思い不安です」と心配そうでした。

 

ここで「あきらめるな。最後まで頑張れ!」と励ますのも、一つの方法かもしれません。

 

でも、彼に対しては「高校受験はあくまで通過点にして、その先の大学受験を真の目標にしてはどう?」と伝えました。すると、「大学受験まで、あと4年近くあると思えるので、今日から前向きに勉強できそうです」と彼の表情がパッと明るくなりました。

 

もちろん、生徒それぞれによって反応は違うと思いますが、個々にふさわしい励まし方が求められます。

 

続く。

 

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再び通学する生徒たち❶

2017/05/13

ゴールデンウイークも終わり、新年度から1ヶ月あまりが経過しました。

 

みんなの家庭教師の生徒さんの中で、学年が変わって再び学校に通い始めた生徒さんは数名いますが、どの生徒さんも今までのところ順調のようです。そのうち中学3年は4名、中学2年は1名います。

 

大きな目標としていた修学旅行を終えた中学3年の数名は、その後も継続して通学できているようです。ただし、週に一度もしくは二度程度の休みを入れながら、通学している方もいます。

 

ご存知のように、月3日以上のペースで欠席すると年間30日以上欠席することになり、『不登校』の定義に該当することになります。週に一度ないし二度の欠席は、不登校という定義から逃れるためには決して十分ではないと言えます。

 

それでも、最終的なゴールを「近い将来の社会的自立」と考えた場合、不登校の定義を気にせず、自分の意思で自分のペースで通学することが、長い目で見て一番大切です。

 

さて、新年度から通い始めた生徒さんたちの共通項として挙げられるのが、第一に「学校に再び行きたい」という明確な意思が生徒自身にあることです。

 

そのうえで、以前と同じ学校に再び通学するために、通学しやすい環境を整えることが重要になります。

 

続く。

 

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