2017年3月の活動報告

凧(たこ)の糸を引くように❶

2017/03/02

先日、精神科医でスクールカウンセラーの明橋大二先生の講演会が、津幡町で開催されました。

 

私は都合があり参加できませんでしたが、参加された親御さんから、講演会で話された内容の一部を聞くことができました。

 

その中の一つに、「学校へ再び通い出した子どもに対して、凧の糸を引くように接する」というお話がありました。

 

「凧の糸を引くように」というのは、再び学校に通い出した生徒の背中を、ただ一方的に押し続けるのではなく、「あまり無理しないでね。疲れたら休んでいいんだよ。自分のペースで進めばいいよ」という言葉がけをすることが大切である、という意味ではないかと推測しました。

 

子どもの立場で考えると、学校に行けなかった期間は、「自分のペースでいいよ。焦らなくても大丈夫だよ」と親から言われていたのに、学校に再び通い始めた途端に「もっと頑張れ」と親から言われると、敏感な子どもはすぐに違和感を持つと思います。

 

大切なことは、「敏感で繊細」な子どもに配慮した言葉がけです。

 

続く。

 

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教育機会確保法とは?❷

2017/03/01

当初、この教育機会確保法には、「フリースクールや自宅学習など学校以外の学習も、義務教育として認める」ということが盛り込まれていました。

 

しかし、国会の審議の過程の中で、それらは削られてしまい、義務教育としては認められませんでした。

 

理由は、大きく分けて二つあります。「学校に行かないことを安易に認めるべきではない」と「学校に行かないことを助長する」ということです。

 

確かに、フリースクールや自宅学習が義務教育として認められた場合、学校に行くことを選択しない生徒は増える可能性はあります。

 

しかし他方で、現在、40歳以下で「ひきこもり」と見られる方は、推計約54万人を超えると言われており、40歳以上を含むと100万人以上になるとも言われます。

 

もちろん、ひきこもりになる原因の全てが、学校教育にあるわけではありません。

 

それでも、「戦後の学校教育が本当に全ての子供達にとって安心して学べる環境だったかどうか?」も含めて、考え直す時期にさしかかっているのかもしれません。

 

今回施行された教育機会確保法は、しっかり機能しているかどうか三年に一度、検証されることになっています。

 

「不登校の子供達が安心して学べる環境をつくりあげる」という真の目的を、行政と民間が共有できるような連携こそが、今後ますます必要になってくるでしょう。

 

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