活動報告

『メイクフレンズ・インタビュー』No.3 ❷

2016/08/30

ーー二人とも、ひきこもりや不登校の時期があったということですが、不安を抱えながらも、今こうして外出できています。話せる範囲で良いのですが、ここまで元気になることができた理由を教えて頂けますか?

 

森下君  実は、僕の4つ上の姉も不登校だったんです。僕も不登校になり学校も辞めてしまったので、親は落ち込んでいたかもしれません。でも、姉で不登校を経験していたせいか、あまり口うるさく言われなかったですね。実際は分かりませんが、そっとしておいてくれた感じがします。

 

山川君  うちは母親と一緒に住んでいて、父親はいません。最初の頃は、口やかましく言われていた記憶があります。ゲームや動画も決められた時間しか許されず、窮屈に感じていました。それでも、なぜか途中からは自由にさせてくれました。自分の好きなものを認めてもらえた気がして、とても嬉しかったです。

 

ーー「そっとしておいてくれた」や「好きなものを認めてもらえた」から、親や家族の〝共感的な理解〟を感じとれます。結果的に、二人が元気になった大きな理由の一つだと思います。今日はたくさん話して頂いて、ありがとうございました。

 

 

◎二人のインタビューから気づかされることは、親御さんが子供の好きなことや、家にひきこもっていることを否定している段階では、「子供を条件付きで認める、愛する」ことになってしまい、子供は不安や生きづらさを抱えて生活していること、です。この状態では、なかなか元気になることができません。

 

子供の将来を心配して言葉をかけることは、親御さんにとっては子供への愛情なのかもしれませんが、今この瞬間を苦しんでいる子供には、その種の愛情は届かないどころか、今の彼らを否定する声のように聞こえるようです。

 

子供が元気な状態の時であれば伝わる愛情も、エネルギー不足でしんどい状態の時には伝わりません。

 

まずは、エネルギーがしっかり溜まるような愛情を与えて、子供が元気になることが先決です。そうでないと、とうてい将来のことは考えられないでしょう。

 

ゲームをしたり動画を見たりしている子供の表情から、彼らの苦しみを伺い知ることは難しいのかもしれません。でも、その奥にある苦しさや不安を想像することが、子供が元気になるための第一歩になるのは間違いありません。

 

 

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