活動報告

不登校 Q&A

2016/07/05

23.「高校3年の息子は、中学時代は不登校でしたが、高校に入ってから、なんとか行くようになりました。ときどき休むことはあっても、長期間休むことはなく、現在も問題なく通っています。ただ、不登校の時にハマったアニメが今でも大好きで、かわいい女性キャラクターのフィギュアを集めることに夢中になっていることが気になります。そのうえ、同じアニメのカードも集めていることに最近気づき、正直不安になりました。親として、同年代の女の子を好きになるのではなく、アニメの世界のキャラクターを好きになるということが理解できません。また、将来的に、実在する女性を好きになるかどうか非常に心配しています。大丈夫でしょうか?」

 

 
結論から言うと、全く心配する必要はありません。中学時代に不登校を経験した時、夢中になれるアニメに出逢えたことは、息子さんにとって本当に大きな支えになったのではないでしょうか?そのアニメがあったからこそ、苦しい中学時代を乗り切ることができたと思います。そして、高校生になった以降も、なんとか学校に通い続けることができているのは、その大好きなアニメの存在が大きいのは言うまでもないでしょう。

 

アニメを観たり、フィギュアやカードを眺めたりすることが、息子さんにとっての〝心の癒し〟になっているはずです。アニメであれ、ゲームであれ、好きなことに取り組んでいる間は、心が落ち着き、エネルギーをためることができます。スポーツや読書は良くて、ゲームやアニメは良くないというのは偏った考え方だと思います。

 

一方で、フィギュアやカードを集める時に、誰かに迷惑をかけるのであれば問題です。例えば、もし親御さんに高額なお金を要求するのなら、ルールを作り、その範囲内でフィギュアやカードを集めるように話し合う必要があります。周囲に迷惑さえかけなければ、息子さんの趣味をなるべく尊重するようにしてください。

 

提案ですが、一度、息子さんの大好きなアニメをご覧になるのはいかがですか?ひょっとすると、意外と面白く感じるかもしれません。子供が好きなものを共有し共感することで、親子関係も良くなります。

 

「現実の女性と交流できるかどうか」と、子供の将来を考えることは大切です。しかし、先回りせず、〝いまここ〟を第一に考え、充実させることはもっと大切です。

 

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